過去ログ - さやか「きょうこ、きょーこ」
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317:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/05/25(水) 20:32:46.28 ID:cEJTwpM9o
さやか「恭介、それはどういう」

恭介「…………」

さやか「もしかして……もしかして。そうなの? あたしを見たから?」

恭介「…………」

さやか「あたしが恭介の前に現れたから、恭介があたしを見て、久しぶりって、手を振って」

恭介「…………」

さやか「……だから、トラックの前に飛び込んだの? 『腕が動かなくなるように』?」

恭介「…………やだなぁ。そんなワケないだろう。飛び込んだ、なんておかしいじゃない。
    それじゃ、事故は、『さやかのせい』……『さやかがそれを望んだ』……みたいじゃないか」

さやか「あの時……『偶然』再会して、あたしが手を、横断歩道で、それでトラックが、でも」

恭介「言ったじゃない。あれは酔っ払いの上の脇見運転。だいたい、飛び込むってなんだい?
    『偶然』さやかを見つけ『偶然』トラックが来たから『偶然』よそ見してるように見えたから……
    飛び込む、なんて。『そんな魔法みたいな真似』。そもそも、飛び込む理由が……」

さやか「……あの時……あたし、あの時……」

恭介「さやかのせいかな?」

さやか「違う。でも恭介のきれいな左腕が……足が……あれは、あれは」

恭子「『さやかのせいじゃないよ』」

さやか「…………あたしの……せいなの」

恭子「ん?」

さやか「あたしのせい。だって、腕が動かなくなるように、って、あたし、きっと願った。
     だって恭介がケガをすれば、会えると思って。昔みたいに。だってだって、会えなかったんだもん。
     恭介のお母さんが、違う、お母さんに申し訳なくて、違う、お母さんが邪魔で、……」


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