532:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/06/12(日) 21:22:58.65 ID:4+zNqaE+o
使い魔は自らを弾とすら、し始めた。
特攻精神と言うよりは、幼児がやたらに体当たりを仕掛けてくるそれ。
仁美「……きゃああっ!」
ぶつかられ、吹き飛ばされる生身の肉体。
エリィは残った糸の端を切り、傾く足場を疾走する。手を伸ばす。人形の手を伸ばす。
上からの攻撃に加え、下からもボールが邪魔をする。
届かない。
落ちる。
杏子「仁美ッ、エリィ! っわあああ!」
皆、落ちる。
仁美「(ああ、落ちる……)」
仁美「(本当に今日は、よく落ちる日ですわ)」
仁美「(わたくし。ボール。使い魔さん達。ラクガキさえも落ちる……壁一面、天井からも……、ぐっ?!)」
志筑仁美は落下しながら嘔吐する。
仁美「『……見つけたよ、ラクガキの魔女!』」
そして、胃液を散らしながら、足を振るった。
跳ね上がってきたボールを蹴って跳ぶ。
落ちてくる使い魔を蹴って跳ぶ。
壁に届けば、壁を蹴った。
落下物をよけ、あるいは中継の足場にし、部屋の端から端までを飛び、繰り返し跳ぶ。
目指すは天。
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