537:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/06/12(日) 21:28:51.81 ID:4+zNqaE+o
ウゲエェェェ
マミ「」
エリィ「仁美、大丈夫?」
仁美「はぁ、はぁ。ごめんなさい、お見苦しい所を」
杏子「……。うっ」
マミ「! 杏子、まさか」
仁美「きょ、杏子さん」
マミ「や、やめて! やめるのよ! 魔法少女にあるまじき……!」 ガシッ
杏子「う゛」
も ら い ゲ ロ だ !
それは、もらいゲロであった。
出てくる、出てくる。吐き出される、遅い朝食の残滓。さくさくのトーストは見る影もない。その一方で、なおジューシーなベーコン、とろとろのエッグベネディクト。彩りを添えるミニトマト。
嘔吐衝動は有象無象を区別しない。淡い想い出さえも、流れて落ちた。
具体的には、美樹さやかの裸エプロン姿。ハレンチなお願いを、顔を真っ赤にして聞いてくれた彼女。その恥じらいに、佐倉杏子は奮えた。魂がピンコ勃ちであった。
……さらば想い出。全ては流れゆく。生々流転。諸行無常。
吐瀉物の奔流が止まらない。喉を裂かんばかりの勢い。痛く、苦しく、どこか清々しい。脳内麻薬。神経は倒錯する。
なぜ今まで、食べたものを吐く事を拒んでいたのだろう? そっちのほうが不思議だ。
人間は皆、吐くために食べるのではないのか。吐かなくては苦しくて死んでしまうではないか。儚いは吐かないと掛けているのだろうか。とりあえず地の文は嘔吐と排泄物を書くためのものだよね。
そんな思いも、吐き終えてしまえば霧消する。うんこである。(ゲロなのにうんこ! 不思議!)
流れちまったなら、また作ればいいじゃん。いや想い出の話ね。結界の外で待っていた美樹さやかに、佐倉杏子は笑いかける。
さやか「あっ、おかえりー。……ゲロ臭ッ」
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