660:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/06/22(水) 21:55:39.79 ID:5R49QKy0o
QB「あの病院の寝台に横たわっていたのは、上条恭子=メアリ・マキナであった。
ヴァイオリンの音色で、幼いさやかを魅了したのも、上条恭子=メアリ・マキナ。
恭介の名を与えられ、上条家で育ったのは、そうだ、上条恭子=メアリ・マキナ。
この星のダレも、この宇宙のダレも、上条恭介に触れた事はない。例外は産婆と、母親のみだ」
QB「生まれた瞬間、カレは、己の魂に添い寝する糞山の王を、理解したのだろう」
QB「ああ。ソウルジェムが。プラチナのメッキが崩れる。中はみっちりと詰まった糞糞糞糞。溢れ流るる糞汁」
QB「これが、真の上条恭介、彼の魂の、原初の光景」
QB「見れば糞便。嗅いでも糞便。歌すら糞便の世、赤子は溺れ死んでしまう……だから彼は、まず舞台装置を」
QB「メアリ・マキナの原型をつくったのだ。そして、メアリを足場にメアリを増やした。少女を踏んで。糞に沈めて、少女をフンで。
彼女は第二の光景。彼女は魂のゆりかご。彼女は機械仕掛けの理想。彼女は否定から生まれた娘。彼女は電波銀河の信号少女。
彼女は心臓。彼女は皮膚。彼女は燃料。彼女は排出物。彼女は世界。彼女は物語。彼女は万能の王子。彼女は宿命の魔女」
QB「彼女は──……悲鳴を上げて逃げ回る以外の選択肢」
恭子「そうとも、キュゥべえ」
QB「やあ、魂の感じられないメアリ」
恭子「そうさ、新型メアリ・マキナはハートレス。機械仕掛けの、人でなしメアリ。ハエ取り器を強固に覆うビニ袋の恭子さ。
暁美ほむらとバカンス中の妹は、きちんと君に伝書鳩ってくれたかい?」
QB「上条恭介からの手紙を受け取ったよ」
恭子「それで、黒ヤギってはないよね?」
QB「食べずに読んだよ」
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