707:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/06/25(土) 21:38:14.25 ID:8kvLbfklo
〜キッチン
恭子「……杏子さんには、さやかを任せっきりだね。ごめん」
杏子「謝るの遅い。足りない。さやか、しっこ漏らした上にゲロで窒息死しかかってたんだぞ。
前にオマエが蒸発した時だって、駅でボケッと、夜中だってのに、……ん? そういえば、あん時の血……。
さやかの足……あんな……あんだけの血なのに、ケガ一つだって……」
恭子「ココアだよ」
杏子「……。仁美が血まみれだったのと、関係あるんだな」
恭子「うん」
杏子「一体、何をしたんだ。尋常じゃない血だった……だいたい、あんなの残していくってのは、どういう」
恭子「言ったら、杏子さん、ガッカリするかも」
杏子「言わないとひっぱたくぞ」
恭子「僕は万能なんかじゃない」
杏子「…………」
恭子「ほら、ガッカリした。僕だって、生まれたての赤ん坊の頃から、何でもできたわけじゃ、ないんだよ。
赤ん坊が、何でもできる、わけがない。抜け道から生まれたって、どんなリア充にしたってね」
杏子「いいかげん、リア充は関係あんのか?」
恭子「うん」
杏子「でもさ、オマエが充実してるようには見えねーよ。独りで必死にもがいてるように、アタシには見える」
恭子「……カルピスの甘酸っぱさは初恋の味。ミルクココアの甘く甘く甘い味は?」
杏子「いつまでも無理が通用すると思うなよ。アンタだっていつかは、否が応でも……」
恭子「──ひとときの夢の味」
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