728:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/06/27(月) 21:51:09.50 ID:hJAeaahEo
〜とある国、とあるホテル
恭子「ほむらさん、今日はどうだった?」
ほむら「……あんなの、初めて。空に浮いているみたいだった」
恭子「実際の雲の上を、ここまで飛んで来たんだけどね。
しかし、危なっかしかった。あんまり見惚れて歩いてるから、いつ転ぶかと」
ほむら「とっても綺麗なんだもの」
恭子「転ぶと塩まみれになるよ」
ほむら「それはもう、経験済みです。このホテル、部屋まで、あんなに塩ばっかりじゃなくても……」
恭子「塩湖で塩抜きなんて、できないさ」
ほむら「この世界には、こんな所もあったのね……」
…フゥー…
ほむら「私、この世界は、イヤな事やカナシイ事ばっかりだと思ってた。私自身、暗闇の中にいた気がする。
他の人の言う、『春』や『朝』……我慢が報われる季節、輝かしい時間なんて、幻と思ってたの」
恭介「冬の海にだって生き物はいるし、明けない夜は無いんだ」
ほむら「こんな気持ち、想像もした事なかった。私、ずっと夜を過ごしてきたようなものだもの。
たとえ新月の晩に街中の灯が消えても、それほど怖いと思った事もない」
恭子「人間は夜を恐れて然るべきなのに」
ほむら「そうかしら?」
恭子「視界は闇に覆われ、夜気に耳も鼻も狂う。危ないじゃない。うんこ踏んだらどうするのさ」
843Res/753.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。