過去ログ - さやか「きょうこ、きょーこ」
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826:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/11/06(日) 07:42:42.70 ID:p4laV2rSo
 言葉のデッドボール。石入り雪合戦。
 信号少女の彼女達は、メンタルの揺らぎそのものが存在の揺らぎである。
 口喧嘩は、戦争。
 とてつもなくみっともない争いだが、機械仕掛けの娘達は続けた。

夜明「KY女」

空豆「性格ブス」

 はたしてそれは効果的。
 幾千幾万と弾かれても、一を突く。ファヴェッタが突いた。オーロラが突かれた。
 外面には、頬の裂傷となって、それは現れた。
 内面には、とても言い表せない。

夜明「思い上がるんじゃないよ、空豆ちゃん(ファヴェッタ)!」

 憤怒に顔を歪めて、少女は吠えた。

夜明「お前の負けだ。お前が負けだ。お前は負けるんだ。なぜなら私は知っているんだ。知っている事は偉いんだ。
    私はお前にないモノを持っているんだ! 試練に打ち勝つ克己の心、苦難を乗り越える美しさ!」

 吠えに吠えた。

夜明「なにより、私が、オーロラが負けても、『私』が残る……。私は母からもう一つ、名付けられたんだ。
    『月不見の花の姫君(つきみずのはなのひめぎみ)』……どうだ、美しい名だろう!」

空豆「そう」

 美しい、と、整った顔の少女が言う。

空豆「脳から産み落とされた我ら──何を持って美しいとする?」

 傷一つない顔で言う。


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