過去ログ - 少女「奴隷はもうやだよ……」
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867:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/17(土) 23:22:39.53 ID:PhQ4JxAeo
軍曹「よし」
少女「せっかく帰って来たし、
 久しぶりに、後輩の兵士を鍛えに来ただけなのに、
 なんでこうなるかな?」

軍曹「ヤリスギだろ。
 ウチの隊員の自信が軒並み倒壊したぞ」

少女「いやー、だって、倒せちゃったし。
 それに、まずいなーって、訓練見に来て思ってね」

軍曹「まずかったか?」

少女「うん。この島に来るまでの三日間、
 マータ騎士団の船に乗らせてもらってたんだけど、
 すべる船の上だからって『軽い』訓練だったのに、
 質も量もぜんぜんダメ」

軍曹「ぜんぜんってほどか」

少女「毎日一回は、副分団長さん……
 青年さんって人なんだけど、
 その人と模擬戦させてもらってね。
 私の剣なんて指導しながら余裕でさばいてたくらい」

軍曹「げっ、マジかよ」

少女「さらに、その程度の実力じゃ、
 船の誰と戦っても勝てないって」

軍曹「もしかして、だからあんな風になったのか?」

少女「あんな風って?」

軍曹「今日の模擬戦だ。
 あんなに激しく踏み出すお前、初めて見たぞ。
 普段はどっちかって言うと、怪我しないのを第一に、
 訓練通りの剣を振るってるって感じだったからな」

少女「あー、まあ、近いというか遠いというか」

軍曹「違うのか?」

少女「まあ、その、変わらないと、だめかなって」

軍曹「……何かあったのか?」

少女「あんまり人に言うことじゃないから……」

軍曹「おいおい、お前に秘密の悩み事なんて、
 これっぽっちも似合わねぇだろ」

少女「いや、似合うとかそういう話じゃないしっ!」

軍曹「悩んでるんだったらいつも、
 誰かしらに相談なり愚痴なりしてたろ。
 今回もそうしろって。
 俺も含めて、あの時遊んでた連中はみんな、
 お前が悩んでたら助けたいって思ってるぜ」にかっ

少女「……」

軍曹「ああでも、胸の悩みだけはかんべんな。
 みんな『それはそういうもの』って諦めてるから」

少女「むしろその認識についてツッコミたいよっ?!」

軍曹「だってなぁ。男用の騎士鎧なんて、
 それこそ女に使える物じゃねぇのに……。
 少女が軍に入隊したいって言ったときに、
 最後に上層部の背中おしたの、ソレだぜ?」

少女「どういう風にさ……」

軍曹「たしか
 『新しい鎧を作る予算はないから、
  着られなかったら諦めてもらおう。
  できるんだったら鍛えておいた方が、
  体力があれば長生きができるだろう』
 って俺が説得したんだ」


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