904:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/24(土) 23:18:24.78 ID:Y4SPWTf2o
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リベルタ政策評議会 議場
軍幹部A「そんな理由でせめて来る連中など、
口を開く前に沈めてしまうのがよろしかろう」
軍幹部B「その通り。先手必勝が一番だ。
交渉などする余地もない」
元老A「いいやそれはいかん。
騎士は各国出身の貴族じゃ。
死人を出せば教会の意向ゆえに教会はもちろん、
その騎士の故国とまで、戦がを構える事になりかねん」
元老B「うむ。そのような事態になってしまえば、
やがて物量によって押し流されようぞ。
我らの国は小さく、余力もあまりない」
軍幹部C「だが、帝国との通商条約の破棄は、
同時に我々を帝国の敵にするだろう。
そうなってしまえば、教会よりもよほど恐ろしい」
元老C「なにを言っておる。
西洋諸国の力を結集し、神聖同盟となせば、
帝国勢力など恐れるに――」
軍幹部A「何を言っておられるか理解しかねる。
それが不可能だからこそ、
東洋の大帝国が為されているのだとわからんか」
元老D「だが、いま目の前に訪れようという脅威は、
通商条約の破棄によって逃れる事ができる」
公爵「待たれよ。
使者たる船団が到着していない現在、
通商条約の破棄だけで済むとは言えん。
いくつかの条件に分けて、
状況に合わせた判断が出来るようにすべきだ」
元老A「ごもっともです。
では、公爵はどのようにお考えか」
公爵「今回の件で着目すべきは四点。
一つ、騎士団は武力行使を選択肢に持っている。
一つ、騎士団は教会の命令で動いている。
一つ、教会の目的は複数あると予想される。
一つ、西洋諸国や帝国からの援助hは期待できない。
まずこれらの前提に異論はないな」
豪商「ありませんが、さて……
三点目の教会の目的についてです。
商人とは相手の欲するモノを渡し、
その代価として欲するモノを受け取るのが生業。
相手と自分の欲するところを知らなくては、
動きようがございません」
公爵「その通りだ。
私が先ほど言った『状況を動かす条件』が、
そこにある」
軍幹部A「我らの欲するところは明らか。
平和と独立、友と笑いあえるこの日常。
この島は、理想郷と言えます」
元老A「それはどうか。
帝国勢力とも手を結んでおる事で、
西側諸国から 『頭と尾が二つある狗』と
あざけり呼ばれているのは、
おぬしらも知っておろう」
公爵「西にも東にも、こうべを垂れて尻尾を振るか。
ははは、なるほど、言い得ているな」
元老B「笑い事ではありませぬぞ!
おかげで西の貴族共は、
我らの事を既に人として見ておらぬ輩までおる」
元老C「父祖から続くリベルタ公爵家の誇りが、
いまや泥に塗れて物笑いの種……
屈辱ではないのか」
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