963:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/25(日) 00:03:11.49 ID:odomHPFPo
ザクザクッッ!!
青年「ぐ、ぁあああっ!」
眼帯「いらぬ手間をかけさせてくれる……。
さて、それでは有能なる騎士殿に、
死して後、アラーの祝福あれ」ずっ……
青年「くっ、そう大人しくやられて」ばっ
ズバシュッ……ガッッ、ガラガラ……
眼帯「……逃がした、か。
まあいい。あの手傷なら時間の問題だろう。っく」
眼帯(青年の攻撃があと少しズレていれば、
残った眼まで潰される所だった)
御者「ちょ、ちょっとお客さん!
スゴい音がしましたが、大丈夫ですか?!」
眼帯「……細かい事は気にするな!」ひゅっ
御者「ひっ」
眼帯「それより港へと急げ、
もたもたしていると首と胴体が泣き別れるぞ」
御者「いそぎますっ! いそぎますから、
揺れちゃうんで剣を引いてください!」ガタガタ
眼帯「それでいい」すっ
ガダガダガダ……ッ
眼帯(それにしても、惜しいものだ。
もし最初の奇襲で麻痺毒のナイフを刺していなければ。
そして攻撃が交錯する瞬間に馬車が揺れなければ。
死んでいたのは私だったかもしれない。
そこまで練り上げた相手と、
正面から競い合う事が出来ないとは)
眼帯「ああ、アラーよ、さすがに肝が冷えました。
だが、まだラッキーは尽きていない!」
眼帯(さあ総仕上げだ。
砲煙の黒い狼煙を上げて、
我らが敵を焼き尽くそう)
ガダガダガダ……ッ
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朝 三番艦甲板
騎士C「そ、その傷はどうなさったんですか!」
騎士D「それに、船長はっ」
眼帯「船長は、騎士団を裏切った……
それを咎めて、攻撃されたんだっ」
騎士A「やっぱり、奴は」
眼帯「そうだ、教会と騎士団を捨てて、
この帝国の出島に荷担した!
奴らは船長を懐柔して、我ら騎士団に攻撃する気だ!」
騎士A「とりあえず、傷の手当てをしろ。
騎士の大半は、青年に対して疑問を持っていたんだ。
こんな形で事態が収束したのは残念だが、
――あんたが、指揮官だ」
眼帯「……なら、休んでなんて居られません。
じっとしていてはすぐに島から砲撃されてしまう。
距離を取って、先に攻撃するのです!」
騎士C「で、でも……」
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