987:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/25(日) 02:03:34.30 ID:odomHPFPo
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後日 男と少女
公女「……うわー、もうむりーもうしぬー」
男「バカな事を言っている暇があれば、
その間に手を動かすんだな」
公女「ううううー、だってさー。
まさか戦後処理がこんなに大変なんて、
予想もできないってー……」
男「その山は戦後処理だな。
まだ町に被害が残っているから、
放置していると増えるぞ」
公女「その山は、って」
男「いまは、家宰が例のジョイントストックについて、
豪商さんたちと相談して、
システムの詳細を詰めている所だ。
もうじきそれについての裁可も回ってくるだろう」
公女「うわぁ……」
男「他にも、近隣の貴族達から」
公女「まだあるの?!」
男「お前に対して結婚の申し込みが多数、な」
公女「えー。もう、いままでなんか、
家柄だけの田舎者ってあつかいだったのにー」
男「その評価は変わっていないんだろうが、
島を拡大して、さらに交易を大きくすると聞けば、
持参金が目当てで手を伸ばしてもおかしくない」
公女「持参金とかないしっ。
もう、アッチもこっちも復興費用になんだかんだ!
この島のどこにこんなにお金使う場所があったのか、
わかんないくらいお金が飛んでるよ……」
男「結局、教会からは賠償金が無かったしな」
公女「こんな事なら、ぶんどっておけば良かったかな」
男「やめておけ。
今回の事件、帝国の人間が生きて捕まったから、
『無かった事にしよう』という手打ちの話しに、
落とし込めたんだ」
公女「みんなの住む場所が無くならなかったのは、
嬉しいんだけど……
交易権とかの部分は解決してたから、悔しいなー」
男「それでも、賠償金だなんだかんだと手をかければ、
その流れでまた一神教の影響力が弱くなる。
そうなれば、今度は帝国に狙われかねん」
公女「蛇と蛙の下でこっそりふるえるなめくじの気分」
男「なに、なめくじなりに、満足いく生活をしていれば、
問題なんてないだろう」
公女「……満足いく生活ねぇ」ちらっ
男「なんだ?」
公女「いろいろと、満足いってないけど」じっ
男「意味がわかりかねる」
公女「なんで、落ち着いて改めて告白したのに、
すげなく断ったのかとか!」
男「お前が悪い」
公女「悪くないって!
ホントにわるいなら直すから、言ってよ」
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