過去ログ - 垣根「未元少年かきね☆マギカ！」 -SS速報VIP

過去ログ - 垣根「未元少年かきね☆マギカ！」

↓ 1- 覧 板 20

9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/15(日) 01:26:29.67 ID:kKiAJKSz0
―――――――――――――――

「……って、あれ？　夢オチ…？」

鹿目まどかは寝ぼけていたが、すぐに現実を把握し、寝ぼけた頭を覚醒させて呟いた。
まどかは不思議な夢を見ていた、真っ黒に染まった空の下で、黒髪の少女が滅茶苦茶になった街に君臨する歯車のような巨大な化け物と戦っていた。
そして、その少女が化け物の攻撃を受けて負けそうになった時に、自分が白い猫のような不思議な生き物に何かを言われていた夢。

しかし、この世界に溢れる数々の『異能の力』など、全く知らない普通の少女である、まどかには、ただリアリティがあっただけの不思議な夢でしかなかった。
そして、まどかはいつもの通りの日常に身を投じる。
その日常がもうすぐ夢で見た世界のように、破壊されることも知らずに。

―――――――――――――――

（また救えなかった……いや、今度こそ絶対に救ってみせる）

まどかの通う中学校、見滝原中学校の転校生である暁美ほむらは新しい学校を歩きながらも、自身の新しい学園生活に微塵の興味すら見せない。
そして、『何か』を救えなかった自分の無力さを後悔しつつも、揺らぐことの無い決意を固める。

「君が転校生の暁美ほむらちゃんね？」

「こんにちは、先生、よろしくお願いします」

ほむらはこれから担任になる『見知った』女教師の問いに、無機質な声で当たり障りのない答えを返す。

「にしても、不思議よね、一日に二人も転校生が来るなんて」

「ほむ？……」

思わず、ほむらは女教師の口から出た「二人の転校生」という言葉に間抜けな声を出してしまう。

（転校生がもう一人？そんなことは今まで……）

「スンマセーン、遅れました、転校生の垣根帝督です……何だ？　この扉、常識が通用しねぇな、気に入ったぜ」

ほむらの抱いた疑問は、轟！、と音を立て職員室の扉を開きながら気持ちの篭っていない言葉を口にしながら現れた、転校初日に遅刻するという常識の無いもう一人の転校生であろう、不真面目そうな茶髪の少年により強制的に解消された。

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

35Res/16.96 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ