過去ログ - ステイル「最大主教ゥゥーーーッ!!!」
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324:イギリス清教編A[saga]
2011/06/03(金) 20:20:04.94 ID:vbydGEJI0


平静に戻った騎士団長が部下の騎士に声をかけ、ウィリアムが抜ける守備体系の変更を伝える。


「……宮殿の守護は、我ら騎士団があたろう」

「では私が守るのは無辜の市民だ。無事は祈らないのである、我が友よ」

「私とて今さら、お前の為に祈ったりなどするか。妻のことならともかく……
 …………ゲッホンゴッホン! ヴィリアン様と女王陛下は任せろ」

「ああ。……では行ってくるぞ、ヴィリアン」

「はい……。この子たちと一緒に待ってるわ、ウィリアム」


ひとときの別れに際して、父でもある男は妻の腹部をしばし、愛おしげに見つめる。



――やがて家族に背を向けた時、そこには百戦錬磨の戦士がいた。



「味方だと思うと、頼もしいですねぇ」

「フッ……。よろしく頼むのである」


守るべきものを背に、ウィリアムは四人の魔術師に先だって歩み出す。




そうして男は、自らの人生そのものである戦場に飛び込んでいった。




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