過去ログ - ステイル「最大主教ゥゥーーーッ!!!」
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イギリス清教編C
[saga]
2011/06/05(日) 09:23:45.96 ID:Jaa2nsz10
その後も和やかな談笑が続いていたが、あるとき刀夜が疑問を投げかける。
「……ところで、ステイル君はどうしたのかな? 姿が見えないが」
「あ…………」
「どうも、ここの所仕事を無理していたようでして」
「ちょっと一人になりたい、なんて格好つけて出ていったにゃー」
「そうか、それは心配だね」
再び押し黙ってしまったインデックスを見やった刀夜は
ふむ、と口元に手を当てて何事かを考え出した。
卓上を賑やかに行き来していた言の葉が、しばしの間途切れる。
食器が擦れ、舞夏が給仕する音のみが場を包んで一分ほどだったであろうか。
口火を切ったのは、やはり刀夜だった。
「土御門君。それに舞夏さん、火織さん。すまないが……」
刀夜は少し語尾を濁したが、二人は顔を見合わせ、さほど間を置かず立ち上がる。
「……それでは時間も遅いので、私たちはこれで失礼しようと思います、上条さん。
またいつの日か、食卓を共に囲めれば幸いです」
「本当にオレは、貴方の息子のような友人を持てて幸せだ。
……カミやんにも、よろしくお願いします」
二人は『ヒーロー』の父親に敬愛の念をこめて別れを告げ、
また舞夏は優雅に一礼だけし、そして立ち去っていく。
そうしてガランとしたテラスには、刀夜とインデックスだけが残された。
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