過去ログ - 杏子「殴ってもわからねぇバカとなりゃ…もうアレするしかないよね!」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/05/17(火) 20:24:10.28 ID:nKvvLiTd0


アレという、二人の間に何かの了解があり、杏子についていくように移動を始めたさやかを
慌ててまどかは呼び止めた。


「さ、さやかちゃん…!?どこにいくの…!?」まどかの不安に震えた声がさやかを呼ぶ。


振り向いたさやかは、まるで死人のよう顔をしていた。


「まどか…ついて来ちゃダメ。この先は魔法少女じゃないアナタには危険すぎる。
私はコイツに、アレに呼ばれてしまったんだ」


そう話すさやかは、まるで自分の死の運命を悟ったかのように暗い。


「さやかちゃん…アレってなに!?」凍った表情のまどかが必死に聞き返す。「なんなの、アレって…!?」



すると。

「はぁ〜?」

と、先をいく杏子からあきれたようなため息が漏れた。

「なんだそいつ、アレもしらねーのかよ。アレも。私たち魔法少女の常識だろ?アレはよ?トーシロかっつうの」

「おい、おまえ!」

するとさやかがすぐに杏子に噛み付いた。

「まどかは関係ない!まどかをアレに巻き込もうなんて考えたら……タダじゃおかないぞ!」


「だから…アレってなに!?」まどかも負けずに叫ぶ。「私もいく!いかせて!」


「だめ!!まどか!!」さやかが怒鳴る。「それにあんたが来たところで、アレになっては
完全にあんたの知らない世界なんだ…」

青髪の魔法少女は、最後は悲しそうに呟く。「知らないほうがいい世界なんだよ…あんたにとっては」


「そんな…」まどかの悲しげな声が漏れる。

でも、すぐにまどかは、親友への強い想いを、心に取り返す。

「確かに私、魔法少女じゃないし…知らないこともたくさんあるけど……でも、さやかちゃんのそばにいたい。
いさせて。それだけでいいの。さやかちゃんを一人にしたくない。一人で危険なところにいてほしくない…」

「まどか…」そうまで言われるとさやかの心も少し揺らぐ。


白い獣──キュゥべえがまどかの肩に昇ってその様子を無言で見守る。



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