過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/19(木) 23:16:36.06 ID:Kkb6Vddso
 瞬間、自分の何かが切れた気がした。
 自分と同じくこの騒ぎを止めたい人を探すことなんか最早考えから消え失せていた。
 ただ、この争論を止めること。それのみが彼を支配したのだ。

 上条は立ち上がる。
 しかし周りの人はそれだけでは気がつかない。
 上条は教壇に上がる。
 それでもクラスメートは視線すら向けない。

 だから上条当麻は。
 壊すぐらいの勢いで、教卓に両腕を叩きつけた。
 バン!と一際大きな音が鳴り響き、全ての視線がこちらへと向けられる。
 声を上げていた小萌の視線も、女子へ悪口を言っていた男子も、男子へと今にも掴みかかりそうだった女子も。皆が皆、自分のほうを見ていた。
 視線というのは強い力だ。人によってはそれだけで身動きが取れなくなる人も少なくない。
 けれど、上条当麻は臆さない。

上条「……お前ら、何がしたいんだよ」

 静かに、怒るような声を教室内に響かせる。

上条「お前たちは昨日から高校生になったんじゃねぇのかよ、これから始まる高校生活に期待に胸をふくらませてたんじゃねぇのかよ!」

上条「なのにどうして妥協したりできないんだよ!どうして円満に解決して、男子も女子も共に楽しい高校生活をおくろうと思わねぇんだよ!」

上条「確かに先生が可愛いのは理解できる、けどな、それで先生をとりあって喧嘩なんかしたら本末転倒じゃねぇか!」

上条「現に、先生は皆が喧嘩しているのが悲しくて泣いてるんだぞ!お前らはそれが観たかったのか!?違うだろ、ただ楽しくわいわいしたいだけだろ!?」

上条「そう思うんなら少しでも妥協しろよ!順番に聞くとか、ジャンケンで決めるとか、そんなんでいい。もっと平和な方法で解決しろよ!」

上条「それでも、お前らがまだ何か言い足りなくて、口喧嘩を続けて、そして先生を泣かせ続けるっていうんなら」

上条「まずはその幻想をぶち殺す!」


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