過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/17(火) 23:55:08.07 ID:SnBkuMDlo
上条「『どうしよっかなぁ』って、お前な……」

フレンダ「そんなことよりさ、結局当麻は遅刻しそうな訳だけど走らなくていいの?」

 呆れて頭をポリポリと掻く上条にフレンダは問いかける。
 その言葉を聞いて、静寂が一瞬だけ二人の間を駆け抜けた。
 上条が恐る恐ると携帯を取り出して時間を見ると、昨日言われた時間まであと10分もない。
 鞄なしの全力疾走ならなんとかなる可能性もあったかもしれないが、もはやどうにもならない。

上条「……不幸だ」

フレンダ「結局早く起きなかった自分の自己責任だと思う訳だけど」

 落ち込む上条にフレンダは追い打ちをかけ、更に不幸な少年は手と膝をついて深く落ち込む。
 そんな彼を見て、少女は片目をつむって溜息を吐いた。

フレンダ「はぁ。ま、だから私が来た訳だから。ほら、鞄貸して貸して」

上条「え、いやでもこの鞄重」

フレンダ「いーから」

 上条が渋っていると、フレンダはまるでスリのように手早くその手の中から奪い取る。
 その手際の良さにすこしばかり唖然としていると、少女はその鞄を重さを微塵も感じさせずに自分の背後に回して、

フレンダ「パッ、と」

 フレンダは両手を前に出してその手の中に何もないことをアピールする。
 手品の如く、その鞄を消し去った。


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