過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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67:>>66 修正 少年「……立てる、か?」→少年「……立てる?」[saga]
2011/05/29(日) 17:05:39.95 ID:zkGAG4J7o
少年「えっと……君が例の外人の転入生……ってことでいいの?」

 フレンダにブランコの元まで肩を貸して座らせ、その隣に座った少年は先ずそう尋ねた。
 例の、というのがよくわからないが、この幼稚園に外人の子は自分しかいないので、フレンダは少し躊躇いながらも頷く。
 よしんば頷かなかったとしても、髪の色と肌の色で一目瞭然なのだから。

少年「そっかぁ……前から話には聞いてたけど、見たことはなかったから、僕」

 少し照れたように少年は笑う。
 フレンダはそんな少年をみて不思議に思った。
 どうして自分に危害をいのか、と。別にそうであることを望んでいるわけではないのだが。

フレンダ「……けっきょく、どうしてあなたは、私に何もしないわけ?」

少年「……?どうして何かする必要があるの?」

 フレンダの問いに、彼はきょとんとした顔で返す。
 彼女はまた少し言いづらそうにしながらも、ゆっくりと彼の質問に返す。

フレンダ「だって……私が、外国人なわけだから」

少年「どうして外国人だと何かしなきゃいけないの?」

フレンダ「それは――――」

 私が、不幸だから。
 そう言ったときの少年の顔は、驚いたというよりもえっ、と表情が一瞬消えたように思えた。


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