過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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840:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/28(日) 01:52:23.85 ID:pFazFNpco
小萌「上条ちゃんったら、もー。 何も逃げることはないじゃないですかー」

 困った風にしながら、それでも嬉しそうな小萌先生。
 手のかかる生徒程可愛く見えるこの人物は真に先生向きだ。 その小学生にしか見えない体型に目を瞑れば。
 小萌は捕らえられている上条の足元に落ちた鞄の蓋を開けて、手に持っていた問題集を放り込んでからまた閉じる。

小萌「ありがとうございました、黄泉川先生。 もういいのですよー」

黄泉川「お役に立てて光栄じゃん。 ってか本当に月詠センセーんとこは楽しそうじゃん」

 言われ、すぐに手を話した黄泉川は仕事があるのか特に立ち話もせずに去ってゆく。
 関節をきめられた場所を上条は撫でるが、痛みは全くなく、これがプロの仕業か、と慄く。
 そしてもはや逃げても意味は無い。 はぁ、と溜息をつきながら小萌から鞄を受け取った。

上条「……それで、これなんなんです?」

小萌「やっぱり成績芳しくないようですので、補修の代わり、なのですよ」

 やっぱりかー、と上条は肩を落とす。
 態々『上条ちゃん用』と書いてあるところから察することは容易だった。

小萌「中間テストがなくなったからきっと期末が大変になるだろうと思っての、先生からのプレゼントなのですよー」

小萌「そもそも上条ちゃんは学校が始まってから入院とか多くて欠席できる日数も限界に近づいていてですねー……」

 唐突に始まった小萌先生の説教に上条は生返事で頷きつつ。
 この何もない平穏を噛み締めるのだった。
 ……問題集は、全力でお断りしたい所存だが。


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