過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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862:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/10(土) 01:12:45.07 ID:yt28kcT/o
フレンダ「……して……どうして、当麻がここにいるってわけよっ!!」

 シン、と。 その怒鳴り声を聞いた何もかもが沈黙する。
 傍から見れば何が起きたのかわからない。
 上条の立場から見ればただ見かけた知り合いに話しかけただけで怒鳴られる道理はない。
 が、しかし。 彼らが知る由はない。

 たまにはお姉ちゃんらしくどこか連れて行ってあげようとフレンダがフレメアを連れ出したこと。
 ぬいぐるみとか色々見てみたいというので自分の行きつけに連れて行こうと思っていたこと。
 その途中でフレメアとはぐれてしまい、今丁度、おもちゃ屋の窓にへばり付いていたフレメアを見つけたこと、など。

 また、フレンダは第七学区を歩く際には知り合いが居ないか注意しているが、巡りあう可能性は割と低いことも知っている。
 それは上条と偶然に会うことも例外ではなく、会えるのは二十回に一回といった程度。 注意を忘れた頃に後ろから話しかけてくる、だから驚いてしまう。
 今日も例外ではなくて。 フレメアを探すことにかまけて、周囲への注意を怠っていたのは事実だが。

 しかし。
 それでも。
 そうであったとしても。
 フレンダがフレメアを連れて歩いている、今まさにこの状況に置いて。 上条と遭遇するというのは、両者にとって『不幸』だったのだと。
 そう言わざるを得ないのだった。

上条「フレンダ……?」

フレンダ「っ…………」

 フレンダは唇を噛み締め、声を殺す。
 叫んでしまったのはいけなかった。
 今までも驚きに叫ぶことは何度もあったが、今のが怒声だということぐらい上条には簡単に推測出来る。
 そしてそれが本当は上条に向けてではなく、フレンダ自身に向けてだったということも。


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