過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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881:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/23(金) 23:27:57.35 ID:dPZhC0k9o
 言葉に、フレンダの思考は停止する。
 なんで、どうして。 現場を見られた、なんていうポカはしていない。
 決定打となり得たのは今のフレメアとの邂逅だが、それはこれから何とかしようと思えば出来るはずだった。 例えば少し無理があるが、幼馴染だった頃に会っていた、とか。

 だが夜道に、偶然通り魔に背中をグサリと刺されるように。
 それは現在とはあまりにも予想外の方向からやってきた。

フレンダ(どうして、同級生だったって黙っていたのか、って――――?)

 誤魔化すのは容易い。
 言葉尻を切り取って、アレ、前に同じ年齢って言ってなかったっけーとでも笑い飛ばせばいいのだ。
 だがそれは許されないだろう。
 疑問を抱き、それが何かしらの問題へと繋がっていた場合に迷わず突っ走るのがこの上条当麻だ。
 表面の誤魔化しなんて通用しない。
 それは半年も前に、否、ずっと前からわかっていたことではないか。

 しかし、どうしてよりにもよって、この状況で。
 いや、この様な状況だからこそ、か。
 フレメアが上条と会い、久しぶりと声を発し、そしてフレンダにとって余計な疑問を投げかけて逃げるように去ってしまった。
 あの少女のことも上条的には気になるだろうが、それは目の前の幼馴染に聞けば良いことなのだ。
 自分の聞きたいことの、ついでに、でも。

フレンダ「……少し」

 一瞬、上条が拍子抜かれた顔をした。
 自分でもわかる。 どれだけ情けない声をだしたのかぐらいは。
 それでも、ここで言うわけにはいかなかった。 直球に言わなかった上条の名誉のために、そして思考を整理する時間を得るために。

フレンダ「少し、場所を変えよう、ってわけよ。 結局、ここじゃ人目が多すぎるから、当麻にとっても都合が悪い、から」

 その提案に上条は是非もなく頷いた。


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