過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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893:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/25(日) 01:06:40.54 ID:OP7efksLo
 故にフレンダが恐れたのは自らの秘密をばらされてしまうことではなく。
 秘密を知ってしまった人物を、つまり上条当麻を、大切な相手を巻き込んでしまうことだった。
 つまり。
 フレンダの願いは、まだ潰えていない。

フレンダ「……結局、上手くやれなかったけど。 それでも、また当麻と一緒にいれて楽しかった、ってわけよ」

 それなのにその言葉には諦めが含まれていて。
 上条はそれを見逃すことなどできなかった。

上条「……なんで、諦めんだよ」

フレンダ「……え?」

上条「なんで、俺を巻き込まなかったんだよ。 なんで、俺を信じてくれなかったんだよ!」

 上条は叫ぶ。
 そう簡単に願いを諦めるなと。
 諦める前に、あらゆる方法を試してみろと。

上条「フレンダ、お前は言ったよな。 俺は上条当麻そのものだって。 そして、上条当麻は自分を含む、何処かの誰かの救いになれるって」

上条「きっと、俺はお前を助けたことがあるんだろうな。 だったら、もう一度救ってやる! お前の助けになってやる!」

上条「だから、フレンダ! お前の願いは俺が――――!」

フレンダ「やっぱり!!」

 シン、と。
 一瞬の沈黙が場を支配した。

フレンダ「……やっぱり、当麻は当麻、ってわけよ」

 俯きながら、そう呟き。
 フレンダはベンチから立ち上がる。


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