41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/28(土) 21:19:29.54 ID:HkoM0Zyho
垣根もそれは自覚している。不本意ながら。
彼は第一位、自分は第二位。
番付は確かなもので、そう簡単に覆せるものではない。
真正面からの正攻法では万に一つも勝ち目はない。
あらゆる奇策を弄したところでこの圧倒的な実力差の前には何の意味もない。
覆せるという次元を超えている。這う虫が鷹に勝てるはずもない。単純に、世界はそういう風にできている。
だが唯一、彼にも弱点があるとすれば。
妹達と呼ばれる超能力者第三位のクローンの少女たち。
そしてその司令塔、検体番号二〇〇〇一号、通称『最終信号』。
一方通行は脳に重度の機能障害を負っている。
彼は一万に近い数の妹達が形成する情報伝達網、ミサカネットワークの補助なしには、能力の使用はおろか、歩く事も喋る事もままならない。
そのための『ピンセット』。
そのための麦野沈利。
一方通行の注意を彼自らが逸らし、その隙に『ピンセット』を使い麦野が『最終信号』を捕らえミサカネットワークを破壊する。
これが垣根の考えた唯一の勝利方程式。
一方通行の足止めは他ならぬ垣根、次席たる自分でなければできない。
だからこそ麦野を抱き込む必要があった。
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