13: ◆fJz13rtmKU[saga]
2011/05/19(木) 22:01:52.70 ID:w29X2h7N0
その顔が、癪に障った。
いつもなら、そのまま放っておくところ。
だが、その表情が気に食わなかった。
「そんな顔してたって、誰も助けちゃくれないよ」
相変わらず、表情は無感動なもののまま。
がさり、と杏子はポケットから菓子を取り出し、少女の眼前に突きつける。
「……食うかい?」
こく、と初めて意思表示をした。
杏子は、満足げに頷く。
それが、彼女の千歳ゆまとの出会い。
ある事件へ関わる、プロローグであった。
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