98: ◆fJz13rtmKU[saga]
2011/05/26(木) 18:53:21.79 ID:mK9Al0mQ0
だが、少女の願いは叶わない。
「……ふぉ、ほふぃふぁふぃへ、はんふぁはふぁふぁあはふぁ?」
なんとなく自分に言われた気がした。
いや違う、きっと人違い、多分そう。
「ふぁ、ほんふぉふぁ! ふぉーふぃ!」
とてて、と少女の片割れ、小さくて緑色の方が駆け寄ってくる。
遅れて、大きくて赤いほうが歩み寄ってくる。
「―――あんたら、さぁ」
「「ふぁ?」」
ぷるぷる、と俯いて小刻みに震えた。
二人の小首を傾げる動作も気に障った。
ああ、どうしよう。
周りからの視線が痛い。
逃げても悪い意味で周りに注目されてしまう。
とりあえず、
「口の中のものを片付けてから、喋れぇぇええええええっ!!」
さやかは生真面目な性格だ。
妙なところで委員長属性を発揮する。
だが、それは時として悪い結果に転ぶ要因となる。
それは、もっとも周りに注目される選択だったのだから。
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