20: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/05/20(金) 22:38:56.26 ID:l9zYPE7N0
――無駄方便。
――とても役に立たないだろうと思えるものでも、時によっては何らかの役に立つこともあるということ。
21: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/05/20(金) 22:39:27.77 ID:l9zYPE7N0
――半信半疑。
別に貼ってある、習字の文字が目に入る。
22: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/05/20(金) 22:39:57.76 ID:l9zYPE7N0
やがて、1-Aの教室にたどり着き、開け放たれたままの出入口をくぐる。
朽ちた床や天井。
23: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/05/20(金) 22:40:31.12 ID:l9zYPE7N0
あゆみ「先立つ不幸をお許しください!!天国で私たちは一緒になります!!待ってるからね!!アア!!」
引き戸の向こうから響き渡る、あゆみの奇声。
狂って脈絡の無いことを言っているだけかも知れないが――内容は、不穏だと思えるものだった。
24: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/05/20(金) 22:40:56.97 ID:l9zYPE7N0
移動した先は、6畳ほどの小部屋になっていた。
所々剥がれ落ちかけているモルタル製の壁に囲まれている。
壊れかけた窓ガラスが、部屋の奥にはめ込まれているものの――圧迫感がひしひしと感じられる。
25: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/05/20(金) 22:41:23.90 ID:l9zYPE7N0
黒子(たまらないですの……でも、今はそれどころでは……)
悪臭をこらえつつ、すかさず、部屋の奥へと目を向ける。
26: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/05/20(金) 22:42:05.74 ID:l9zYPE7N0
黒子「…………」
何も言わず、あゆみに近づく。
27: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/05/20(金) 22:42:59.91 ID:l9zYPE7N0
1-Aの――外の廊下。
誰もいないこの空間に――ふっと出現した、黒子とあゆみ。
28: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/05/20(金) 22:43:40.33 ID:l9zYPE7N0
黒子「ま、まさか……」
ひやりとする。
29: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/05/20(金) 22:44:16.01 ID:l9zYPE7N0
黒子「――!!」
冷や汗を背筋を流れ落ちるのが感じられた。
すかさず、黒子の腕の中でうなだれているあゆみに目をやる。
30: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2011/05/20(金) 22:44:41.68 ID:l9zYPE7N0
1002Res/579.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。