865: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/03/31(土) 10:55:58.09 ID:EPHOFuCM0
さらに進む。
床には何も落ちていないようだ。
もっとも、先へと進むごとに届く光の量は少なくなってきているので、あっても気づかないだろうが。
佐天「……行き止まりっぽいですね」
後ろからのかすかな光に照らし出される、目の前に広がるもの。
暗くてはっきりとは分からないが――左右と同様に、窓のない木張りの壁が、目の前の空間をさえぎるように存在していた。
どうやら――ここで行き止まりのようだ。
じっと目を凝らすが、少なくとも手で開けられそうだとは到底思えなかった。
佐天「ん?」
一瞬だが――光が走るのが目に入った。
目の前の壁の右側から、左手前の側壁に向けて。
佐天(すきまでもあるのかな。そこから光が差し込んで……)
ひょっとしたら、この部屋から出る手がかりがあるかもしれない。
そう思って、光が走ったあたりに手を伸ばす。
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