937: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/04/21(土) 23:26:41.01 ID:lRPg4H150
森繁「……う……ううっ……」
しばらく、意識を失っていた森繁の口から、うめき声が上がる。
心臓を襲った電撃は、一種の仮死状態のようなものにさせていたのだった。
脈は極端に弱まったものの――なんとか、吹き返すことはできた。
森繁「……く、くそっ……」
床にだらしなく投げ出していた手の指が微かに動き出し。
口元からは息をする音が漏れ出し。
心臓の鼓動は徐々に、勢いを取り戻してきていて。
首や腕、さらには足に至るまで、微かに動き出し。
ゆっくりと首を上げて。
――上半身を起こしだした。
目は、はっきりと見開かれていた。
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