987: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2012/05/04(金) 23:19:24.78 ID:VOY4ySMs0
あゆみ「嫌!!先生、行かないで!!」
教室に残されることを不安がったのだろうか。
あゆみが頑なにそれを拒む。
挙句の果てには、過呼吸の発作まで起こしてしまうほどだった。
確かにこんな得体の知れない空間に、2人とはいえ取り残されるなんて、気分のいいものではない。
むしろ不気味なぐらいだ。
さらには一人で行こうとする結衣の身を案じてというのもあるだろう。
しかし、ためらっている余裕はなかった。
クラスメートが同じようにこの空間に飛ばされていて、悲鳴を上げる自体に遭遇しているのだ。
一刻も早く駆けつけて、助けてあげるべきだ。
副担任としての――1人の教師としての使命感が、結衣を突き動かした。
なんとかあゆみを落ち着かせる。
それを見届けると、良樹に彼女を任せ――教室の外へと足を踏み出した。
この廃校のどこかに、直美がいるのは確実。
いち早く探して、良樹らのいる教室へと戻ろう――
――と、思っていたのだが。
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