過去ログ - とあるフラグの天使同盟
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422: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/01(水) 22:54:51.55 ID:fpRPrYGKo


風斬とキャーリサをあっという間に無力化させてしまった星幽界の王は
骨が折れた時のような鈍い音を発しながら首を動かした。
セトの目線の先には、上空に現れた異様な裂け目。最初に出現した時より更に大きくなっている。


「――――――・・・・・・」


セトが大きく口を開けた。その仕草は喉から咆哮を轟かせているようにも見えるが、
やはり風斬達には神の声は届かない。
代わりに、セトのそんな仕草に応じるように上空から黒雷が連続して鳴り響いた。
地面に直接落雷してくることはなくとも、その黒雷の威力は空気を伝わって肌で感じることが出来る。

まさに、神の天罰。あんなものを喰らえば人間など一瞬で無と化してしまうだろう。

更によく耳を澄ましてみると、ピッピッピッピッ・・・・・・・・・・・・と極めて小さな電子音が鳴っている事が分かる。
音源はセトの腹部。一方通行が能力使用時に使う電極チョーカーからだった。
風斬達からは電極チョーカーのバッテリー残量が表示されている液晶画面は確認できなかったが、
セトが憑依した影響なのか、画面のデジタル数字が目まぐるしくランダムな数字に切り替わり続けていた。

それが意味する事は、現時点で一方通行の能力制限という枷が無くなり、無制限に能力を使用できるという事。
だがセトが一方通行の全てを支配している今となっては、そんな嬉しい特典も意味はない。


と、セトが正面に視線を移す。その先にいるのは先程から身動きひとつ取らない悪魔がいた。
悪魔。元天使。ミーシャ=クロイツェフ。
翼を一振りするだけで山一つを吹き飛ばせる力を持つ強大な存在も、
セトと比べたらなんと小さく見えることか。

神はそんなちっぽけな悪魔を凝視すると、




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