540: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/04(土) 00:33:41.71 ID:W28y0uR3o
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微弱な魔力でも身に宿っていたほうがまだマシだな、と後方のアックアは
セトに吸収されていた魔力が元に戻った事によって改めてそれを再確認した。
黒いコスチュームに身を包んだ兵士が数十メートル上空へ薙ぎ払われる。
垣根帝督を"回収"するためだけに構成された特殊部隊『回収部隊(アンチツヴァイ)』が、
どこからともなく現れたオカルト集団の手によってついに全滅した瞬間だった。
「・・・・・・やはり聖人としての力を失ってはアスカロンを扱うのは容易ではないのである。
そちらは全て片付いたか? ヴェント」
「アンタ誰に向かって言ってんの。 つーかさぁ、あんまり私に近づかないでよ。
そんなガタイで汗まみれで・・・・・・むさいったらありゃしないっつーの」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そう言われて心なしションボリとした表情を浮かべる後方のアックアの岩壁のような逞しい背中に寄り添うように、
彼の背後には前方のヴェントが片手にハンマーを担ぎながらうんざりとした顔を貼りつけていた。
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