690: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/06(月) 23:03:31.09 ID:34eMcvu7o
だからこれでいい。今回はアレイスターを止めてくれた『天使同盟』に感謝だ。
同時に、『天使同盟』には今後一切、このような大騒動は起こさないで欲しいなと
カエル顔の医者は憂い気な表情を見せながら笑う。
691: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/06(月) 23:04:32.08 ID:34eMcvu7o
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692: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/06(月) 23:05:31.63 ID:34eMcvu7o
二つ折りタイプの携帯電話を恐る恐る開く。液晶画面に表示されていたのは未登録の番号。
もしかしたら打ち止めか番外個体辺りがこちらの状況を確認するためにかけてきたのではと
思っていた一方通行は意表をつかれる。
693: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/06(月) 23:06:19.13 ID:34eMcvu7o
必要以上に威嚇するような低い声を出してしまったが、相手からの応答はない。
とりあえず周囲にいる風斬達にも状況を知らせるためにスピーカーフォンモードのボタンを押す。
694: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/06(月) 23:07:15.13 ID:34eMcvu7o
その場にいる一方通行と風斬氷華を除く全員が首を傾げた。
一方通行の携帯電話から聞こえてきた妙な口調の少女に対して、でもあるが、
それ以上にこの状況でなぜこんな年端もいかぬような声の少女が一方通行に電話をかけるのか、と。
695: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/06(月) 23:08:32.09 ID:34eMcvu7o
一〇〇三二号は『絶対能力進化(レベル6シフト)』の生き残りだった。
一方通行によって瀕死の状態まで追い詰められながらも、とある出来事があって奇跡的に生き残ることが出来た個体。
今も第七学区の病院で調整を施されているはずの彼女がなぜ、なぜ一方通行に電話をするのか。
696: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/06(月) 23:09:40.53 ID:34eMcvu7o
一方通行側の状況を知ってか知らずか、一〇〇三二号は感情の起伏が感じられない無気力な声で
話を続けた。
697: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/06(月) 23:10:28.78 ID:34eMcvu7o
「・・・・・・オマエ、俺が今どォいう状況下に置かれてンのか把握してンのか?」
698: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/06(月) 23:11:37.83 ID:34eMcvu7o
一方通行は目を閉じて考えを巡らせる。
一〇〇三二号が言っている『エトワール』とは、十中八九『星の欠片』の事だ。
宇宙空間にある星など無数に存在するが、『それに何かを投擲することで「コア」を切り離し―――』と
699: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/06(月) 23:12:22.97 ID:34eMcvu7o
しかしそんな事より一方通行が気になった点は二つ。
まず『星の欠片』と自分が提案した投擲作戦の情報を妹達に提供した医者。
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