748: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/07(火) 19:53:42.33 ID:dlxN5oHLo
『地上から「エトワール」に投擲物が接触する時間は算出できていますか? とミサカ一六二〇二号は確認をとってみます』
「およそ八分。 ただし、『光速』でだがな」
『光速で投擲物を射出する演算は可能な状態にありますか? とミサカ一〇九〇二号は
妹達の代理演算でそこまでの演算補助が行えるか懸念します』
「問題ねェよ。 それより光速の余波をどォ演算して緩和させるかが重要だ。
オマエら、リアルタイムで俺の演算処理式を把握出来るンだろ? だったら
俺の演算に狂いが生じねェよォ何人かで"見張ってろ"。 針穴に糸を通すってレベルじゃねェからな」
『了解しました。 尚、太陽との接触まで残り八分の所で投擲物を射出しても
間に合いません。 よって、残り一〇分以上のところで全ての演算を終わらせるよう
お願いします、とミサカ一一二七五号は事実上の残り時間があと一〇分も無い事をお伝えします』
そこから一方通行は携帯を耳に当てたまま閉口した。
『槍の投擲』というベクトル操作に注ぐ演算のために全意識を槍を携える手に集中し始めたからだ。
直後、彼の顔に尋常ではない量の汗が滴り始める。一方通行はこの極度の緊張感を一度味わった事があった。
(あのクソガキの頭ン中にあったウイルスを除去する時も・・・・・・こンな風にベクトル操作の
演算能力を全部一点に集中させたことがあったな。 クソったれ、これじゃ槍は投擲出来ても
その反動で俺の体が粉々になっちまう。 俺にも、周囲にも危害が及ばねェよォ演算をしなきゃ
ならねェって事か。 あのクソガキの時と同レベルの難易度だな)
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