860: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/09(木) 21:10:06.69 ID:NygntgQto
次に、第一九学区から夜空にかけて閃光が伸びていった。
恐らく何かが第一九学区から射出されたのだろうと上条は漠然と思った。
だが彼は疑問に思う。一体何が、どんな速度で射出されたら
その投擲物の残像がいつまでも空に伸びたままで映るというのだろうか、と。
そしてしばらく経った後、
「・・・・・・雪?」
隣にいる白い修道服を着た少女がぽつりと、空を見上げながらそう呟いた。
上条と黄泉川も釣られて空を見る。
確かに、強制的に彩られた夜空からしんしんと、ぼんやりと光る何かが降ってきていた。
雪だと言われればその時点ではそうだと思い込んだかもしれない。
今は一一月下旬、関東地方に位置する学園都市に雪が降ってもおかしくない季節だ。
しかし、それは雪ではなかった。
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