863: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/09(木) 21:13:02.64 ID:NygntgQto
麦野は降ってきた羽根の一枚を掌に乗せながら言った。
その羽根はふんわりとしている、などという表現では追いつかないほどに感触が無かった。
彼女の掌に乗ったのは発光する無機質な白い羽根。だが羽根はこれ一種類ではなかったようだ。
「見て、むぎの。 私のは黒い羽根。 AIM……で出来てる、のかな?」
「宝石みてえなのもあるぞ、こんな硬いもんがどうやってふわふわ降ってんだ。
・・・・・・うわっ! これとか輝きすぎだろ! 近くで見たら目が潰れるぞ・・・・・・」
「なんでこんなバラエティに溢れてんだこの羽根どもは。 ・・・・・・これとか見てよ、
ちょっと紫電が走ってない? どういう原理で生み出されてんだか・・・・・・」
一見すれば、それは身震いするほどに不気味な現象。
だがなぜか、アイテムの三人は尚も空から降ってくる羽根を見て柔らかい笑顔を浮かべていた。
なんだかこの羽根に触れていると、少しだけ幸せな気分がして――――。
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