906: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/11(土) 00:40:54.75 ID:yWZotOlgo
一方通行は呼吸をすることも忘れていた。さっきまで学園都市は夜だった。
だがその夜は、ミーシャ=クロイツェフが太陽系の惑星にこれ以上の刺激を与えないようにと
精神をすり減らして『天体制御(アストロインハンド)』を行使し続けていたからだ。
それ故、今の空模様が切り替わってしまうのはマズい。
それはつまり、『天体制御』の効果が切れたということ。
それはつまり、ミーシャ=クロイツェフの身に何らかの事態が発生したということにはならないだろうか?
それとも、ミーシャの独断なのか。
「う、ァ・・・・・・うぐ・・・・・・」
言葉にならない声を漏らしながら一方通行は呻いた。
ここまで来て? ここまで戦って? ここまで成し遂げたというのに?
最悪の可能性が第一位の脳を麻痺させていく。
だがそんな胸を押し潰すような懸念も、とある少女の声で和らいだ。
「一方通行さん!!」
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