956: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/11(土) 23:01:10.33 ID:yWZotOlgo
エイワスは応じない。アレイスターも、もはやエイワスに言葉を放つ力すらない事を理解していた。
自身に全ての知識を授けた聖守護天使が消え行く様を見るアレイスターの表情は、笑みが見られるも
どこか物哀しげだった。
「・・・・・・やはり、私を選んではくれないのか。 エイワス」
首元まで消失が及んでいるエイワスを横目に、アレイスターは独り言のように呟いた。
「ならばこの先、誰が私を導いてくれるというんだ・・・・・・・・・・・・」
エイワスは応じない。
ただその全てが無に帰する寸前、エイワスは微笑んでいるようにも見えた。
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・これで、終わりなのか?)
天使は消えた。風斬氷華は消えた。だがエイワスは、と自問自答すればアレイスターははっきりと答えられない。
まだ可能性はある。アレイスターの中の懸念事項は、これでは解消出来ない。
念には念を。
虚数学区をもう一度、調べる必要があった。
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