過去ログ - とあるフラグの天使同盟
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964: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/11(土) 23:10:24.63 ID:yWZotOlgo


途中、何度も足を躓かせたりビルの瓦礫に体をぶつけたりした。
気づけば顔はアザだらけ、気づけば衣服はボロボロ、気づけば周りには誰もいない。

しかし。

それでも、誰が落としたのかも不明なノートとスケッチブックだけは一度足りとも手放すことはなかった。


やがて一方通行も第一九学区に踏み込んだ警備員の存在に気付く。
今ここで彼らに連行されたりするのは避けたい。そう思った彼は適当に歩を進め
身を隠せそうな手頃な建造物を見つける。
当然ながらその建造物も見るも無残に壊れ果てていたが、何とかしゃがみこめるスペースを見つけて
その場に座り込んだ。


警備員の連中が起こす喧騒が落ち着くまで、一方通行はしばらくそこで固まっていた。
そんな彼の姿はまるで、生きているでも死んでいるでもない不安定な『物』のようだった。


ミーシャ=クロイツェフはもう居ない。
風斬氷華はもう居ない。
垣根帝督も二度と目を覚まさないかもしれない。
エイワスに至っては行方すら分かりはしない。


某日、学園都市第一九学区で起きた前代未聞の大戦争はこうして幕を閉じた。




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