979: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/11(土) 23:37:19.79 ID:yWZotOlgo
アックアのごっつい腕で担がれているヴェントが鉄壁のような彼の脇腹に何度もグーをぶち込んでいるが
当の本人は気にせず視線を『それ』に固定させていた。
キャーリサも騎士団長も、まるで魔除けだの何だのという胡散臭い効果がある壺を見るような
訝しげな視線を『それ』に送っている。
視線の先には、今の第一九学区には珍しく割と綺麗に形を残している不動産屋が。
そしてその影から、ひょいひょいとこちらを手招きする何者かの手が覗いていた。
「斬り込んでみますか?」
「待て、万が一さっきからこの街をうろついてる警察だったら面倒極まりない。
回り込んで正体を掴んでみるし」
キャーリサの指示で一同は素早く不動産屋の横に回りこもうとしたが、
「さっきからこっちにおいでと手招きをしているというのに、なぜ来ないのかしら?」
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