4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/22(日) 00:15:00.67 ID:0kcpvrlfo
イゴール「常に同じカードを操っておるはずが、まみえる結果はそのつど変わる。
まさに、人生の様ですな……おっと、『塔』正位置ですか……
どうやら近い未来、大きな『災難』を被られるようだ。
次にその先の未来を示しますのは……『月』の正位置。
このカードは……『迷い』、『謎』を示すカードですな。
……実に興味深い。」
一方通行「(……何言ってンだ、この怪人鼻爺は。
未来を覗く?未来予知?樹形図の設計者でもあるまいし、
そンなことがたかが一個人に出来るのか?)」
わけのわからないことをのたまうイゴールを、一方通行は訝しげに見つめる。
一方通行「で、つまり何が言いたいんですかァ?」
イゴール「言い変えると、貴方はこれから向かう地にて災いを被り、大きな謎を解く事になる、という事ですな……
近い未来、貴方は何らかの形で契約を果たされ、再びこちらにおいでになるでしょう」
一方通行「……あァ?誰がこンな不可思議空間に好き好んでやって来るかよ?いいからさっさと帰らせろ。」
いい加減イゴールの思わせぶりな話し方に飽きが来たのだろう。
表情に冷静さが失われてきている。
イゴール「ふふ、まあそう仰らずに最後まで聞いていただきたい。
……もし謎が解かれねば、貴方の未来は閉ざされるやも知れません。
お客人がそうならぬよう、手助けさせていただく事が私の役目なのでございます」
イゴールが手を振ると、テーブルの上にあったタロットが消滅した。
イゴール「おっと、紹介が遅れましたな。こちらは私と同じここの住民の、マーガレットでございます」
一方通行「ンな自己紹介どうでもいいンだよ。さっさと帰さねえとその長鼻三等分にさばくぞコラ」
飽くまでマイペースを貫くイゴールに嫌気がさしたのか、一方通行は能力を発動させようとする。
一方通行「……ッ!?」
能力が発動しない。自動で展開していた反射も発動していなかったのだが、何故気付かなかったのだろうか。
この空間が普通じゃないのか、目の前の爺と女が普通じゃないのか。あるいは両方なのか。
思考を加速させるが、追いつかない。
イゴール「ふふ……お客人もこの対談に飽きが来たようだ。詳しくは追々に致しましょう……
では、その時までごきげんよう」
イゴールが笑顔で別れを告げ、一方通行の視界がブラックアウトした。
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