過去ログ - とある仮面の一方通行
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/05/22(日) 04:29:59.21 ID:0kcpvrlfo
一方通行は9982号について考える。
彼女はやはり人間と呼べるのだろう。オリジナルお墨付きなのだから確実に。
となると、およそ1万人もの人間を殺しておいて、自分だけ無敵になる―敵を無くす―なんて甘い事が許されるのだろうか。
そんなわけがないだろう。自分はただの人殺し。敵は世界で、味方なんているはずも、ましてや出来るはずなんてない。
そう考えると、自分が今までやってきた事の愚かさがよくわかる。


一方通行「……クソったれが」


味方が欲しい、という自分の欲求だけで1万人もの人間を殺したのだ。
自分だけのうのうと生きていると言う事自体おかしいのだ。
人を[ピーーー]―その罪は重く、更に[ピーーー]ことで、罪重なっていく。
いっそその重みで押しつぶされてしまえばいいのに、とも考える。
しかし、自分の『一方通行』という能力がそれを許さない。
全てを反射する『一方通行』は、罪の重さすら反射してしまうのだろう。


それならば。

罪を背負う事すら許されないのなら。


一方通行「……俺はクソったれの悪党だ」


―――悪になろう。

それもとびっきりの悪に。

中途半端な悪は全て吹き飛ばす。くだらない悪が、闇が、光を侵さないように。

光の住人が闇にのまれないよう、自分がその闇をのみこんでやる。


許されるつもりなど毛頭ない。
懺悔などもってのほかだ。


一方通行「だけど、あいつらに手は出させねェ」

これはただの自己満足だ。

一方通行「……守ってみせる」

一方通行の独白は、日の光と共に、闇の中に沈む。
しかし、その心には、確かな炎が宿っていた。







9982号「おかえりなさい、ホ・ア・タ(はぁと)。北斗にする?南斗にする?それともア・タ・タ?
と、ミサカは新妻ぶってみます」

一方通行「……貴様のような妻がいるか、とでも返せばいいのかァ?」

ちょっとシリアスぶって心機一転したと言うのに、当の本人はこれだ。
気が抜けて仕方ない。しかし、こんなくだらないやりとりも悪くない、と思う一方通行だった。


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