過去ログ - とある仮面の一方通行
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/05/22(日) 00:19:05.90 ID:0kcpvrlfo
一方通行「(……くだらねェな)」
 

夢じゃないから何なのだろうか。結局その時にならねばわからないのだ。
ならば今は実験だけ考えていればそれでいいだろう。
一方通行は思考を切り替える。

 
一方通行「……たかが連絡ごときでわざわざ呼び出してンじゃねェぞクソが」

 
延期の理由は納得できたが、そんなことで呼び出す事には不満があったので一方通行は一言文句を言った。

 
芳川「ごめんなさいね、でも延期の理由はもう一つあるの」
 

芳川は謝りつつも、思わせぶりな表情で一方通行のリアクションをうかがう。

 
一方通行「……もったいぶってねェでさっさと言え。俺は眠いンだよ」
 

しかし、それが気に障ったのか、若干語気が強くなる。


芳川「失踪していた9981号が殺害されたの」
 
一方通行「どういうことだ?妹達はてめーらで管理してるはずだろォが、しっかりしやがれ」
 

ようやく理由を話した、と思ったら割と重大な事実に驚きを隠せないようだ。

 
芳川「そうね、まず最初に実験が中断されたのは9981号が失踪したからなんだけど、
    これは確認済みよね?」
 
一方通行「あァ」
 

芳川「それで9981号が見つかり次第実験を再開しようってことになってたのだけど……
   私だって詳しくは知らないわよ。殺害された、というのは今さっき報告が上がったばかりだから。
   で、9981号は殺された……みたいなのだけれど、死体が上がった場所が妙な場所なのよ」
 
一方通行「どこだよ?」
 
芳川「学園都市の外壁の上。最初に発見したのが暗部の部隊でよかったわ。秘密裏に処理できたから」
 
一方通行「ハァ……何だってまたその犯人とやらはそンなわけわかンねェとこにポイ捨てしてやがンだァ?
       はン、不法投棄はダメゼッタイってなァ」
 
芳川「……まあ妹達が自殺なんてありえないし、殺されたと見て間違いないんだけれど、
   犯人の情報が全くあがらないのよ」
 
一方通行「そりゃあ、てめーらが無能なだけなンじゃねェの?
      まァ学園都市のクソ暗部ども相手に情報を全く見つけさせねェってのは確かに不可解だな」
 
芳川「ええ……自惚れてるわけじゃないけど、ここまで何も分からないと言うのはありえないわ」
 
一方通行「それで?結局俺になにをやらせたいわけ?俺を呼び出すってこたァなんかあるんだろォが」
 
芳川「護衛よ」
 
一方通行「誰のだよ?」
 
芳川「9982号」
 
一方通行「アァ!!?なンでガキの子守なンざしなきゃならないンですかァ!?」
 
芳川「意図的に9981号を殺したと考えたら次は9982号が狙われるかもしれないからかしら?
    敵は未知数だし戦力が必要なのよ……あなたが負ける可能性もあるのが不安だけど」
 

ニヤリと笑みを浮かべる芳川に対し、軽く怒りが込み上げてきたので、

 一方通行「チッ……誰に向かってそンな口きいてンだよ……まァいい、やってやろォじゃねェか。
 どォせ実験がなきゃ暇だしなァ」
 
勢い余って任務を引き受けてしまった。
一方通行は自身の軽率な発言に少し後悔する。


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