過去ログ - とある仮面の一方通行
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711: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/03(日) 23:59:13.63 ID:dLcdmaZco
「クソッ……エリス!!」

何とか止めを刺そうとエリスを2人にけしかけるが。

「……お前らは黙ってろ」

片手で風斬を抱え、片手でエリスの拳を受け止めた。

「……私が消えれば、この戦いだって終わるかもしれないんですよ……?」

「……お前がこの戦いの行く末を決める必要はねェよ。黙って守られてろ」

「私は!!人間じゃないんですよ!!?」

助けてくれるのはうれしい。しかし、自分は人間では無い。
見ての通り、今こうやって一方通行に支えられている間も、逆再生するかのように傷が治って行っている。明らかに致命傷だったと言うのに。そんな異物が、彼らの輪に加わっていいはずが無い。


「……そォだな」

一方通行は、風斬の問いを、肯定した。

「確かに、お前はヒトでは無いなァ」

「ッ……!!」

自分でもそんなことは分かっている。しかし、他人からそれを言われるのは、やはり辛い。

「動物界後生動物亜界脊索動物門羊膜亜門哺乳綱真獣亜綱正獣下綱霊長目真猿亜目狭鼻猿下目ヒト上科ヒト科ヒト下科ホモ属サピエンス種サピエンス亜種。
 ……そォだな、確かに生物学的に見たらお前はこれには属さねェ」

だが、と付け加え、風斬が口を開く前に一方通行は話を続ける。

「そンな区分になンの意味があるンだ?」

「そ、れ……は……」

「初めてお前がインデックスと一緒に居た時、違和感を感じた。
 その違和感の正体は、お前が『AIM拡散力場の塊』である、と言う事だった」

「なら……あなたは、私が人間じゃないと言う事を前から知ってたんですか……?」

傷が治ったと判断されたのか、一方通行は風斬を地面へと降ろし、エリスの拳を弾いた。

「ッ……エリ」

ス、と言おうとした瞬間。

「……手を動かせば殺す。足を動かせば殺す。言葉を発したら殺す。石人形が動けば殺す。他の魔術を作動させたら殺す。
 お前に許された行動は呼吸だけだ」

冷たい、機械音のような声で、一方通行は宣告した。


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