過去ログ - とある仮面の一方通行
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760: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/12(火) 04:17:52.33 ID:+6CEjqWDo
・・・

<ホテル・グランドデトロイトF1ロビー>

無音。
それもそのはず、誰も居ないのだから音の立てようが無い。
しかし、そんな静かな空間に、足音が5つ。

「無粋な罠はねェよォだな……」

一方通行は前回、布束と上条の影によって作られた忍術屋敷を思い出して、罠の有無を調べている。

「あれは酷かった……」
「屋敷内の構造が大きく変わっても意味が無いあの罠にはマジギレしたものです」

あの時の事を思い出してげんなりとする2人。
しかしあの場での経験によって鍛えられたのも事実なのでそれ以上文句を言う事は無かったが。

「indeed、あれはやり過ぎだと思ったけど、からくり屋敷なんだから仕方ないじゃない」

無粋とは失礼な。とやや憤った表情を浮かべつつも、布束砥信は壁をペタペタと触りながら歩いて回っていた。

一同はしばらくロビーを調べて回っていたのだが、特に何もなかった。
二階以降がどうなのかは不明だが、とりあえずこのフロアは安全そうである。

「さて……エレベーターがあるわけだが……」

扉を遠目に見ても分かるほどに、エレベーターは巨大だった。扉を見る限りでは、100人は入るのではないかと言うほど。
奥行き次第ではあるが、横幅だけ見ると、そのように感じられた。

一方通行は、奥に見えるエレベーターと、その左右に見える二階へと進む階段を見据えた。
こんな訳のわからない空間に存在するエレベーターなど、誰が使うのだろうか。

安全だと言う事が分かれば使うのだが。

いやしかし、以前行った研究所ではパソコンの電源が入らなかった。
だが一方で、からくり屋敷ではエレベーターが稼働していた。

なら目の前のエレベーターは?

興味本位で↑のボタンを押しそうとした。

すると一方通行がボタンを押す前に、テンプレな機械音を立てつつ階数を示すランプに光が灯り、エレベーターは最上階から1階に向かって近づいてくる。
まさか本当に動くとは思わなかった一方通行は、ポカンとしてエレベーターの扉を眺めた。

「おや、どうかしましたか?と、ミサカは一方通行に尋ねます」

「いや、動くかどォか確認するためにボタンを押そうとしたら、その前に動いた」

「……迂闊すぎませんか?何が出てくるかも分からないのに……
 つーか押す前に動いたってことは」

「……虎穴に入らずンばなンとやらって奴だ」

誰か来るかもしれない。途中の階で止まるかもしれないが、何となく、それは無い気がした。何にせよ、エレベーターの行く先を見てから行動を再開したら良い。
そう考えた一方通行は、とりあえず何が起きても良いようにエレベーターから距離を取り、臨戦態勢に入った。
続いて9982号も新調した鋼鉄破りを構える。どこから入手したのかは聞かない。
そして残りの3人にも何か有るかもしれない、と呼びかける。

5人はエレベーターの扉に釘付けになっている裏で、ライオンの石像に埋め込まれた宝石が、ロビーを照らす光に当てられて、チカチカと石を持つように輝いていた。

しばらく待つと、エレベーターが1階に到着した。1階に降りてくるまで、他の階に止まることなく。
そして甲高い音が鳴り響き、エレベーターの到着を知らせた。

開かれる、パンドラの箱。


―――ようこそ、おいでませ。


手荒い歓迎だな、と一方通行はほくそ笑み、上条当麻は、思わず「こ、こんにちは」と呟いた。
それを皮切りに、エレベーターからシャドウ達が殺到する。


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