過去ログ - とある仮面の一方通行
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792: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/18(月) 22:03:25.32 ID:bvHREq1Lo

・・・

「なンだなンだよなンですかァ!?」

突然吹き飛んできたエレベーターの扉と熱風を見て、自身の背後に居る上条当麻や9982号、布束砥信とクマの4人を守るためにそれらを防いだ。
しかし、エレベーターに最も近い位置に居たエンペラーとエンプレスは、やはり効いた様子では無かったが。
上条と9982号が背もたれに使っていたライオンの石像に埋め込まれた宝石の輝きは、いつの間にか失われ、エレベーターの中に居たはずのプリーステスも、消滅していた。

そしてそのエレベーターからは、

「芳川ァ!?」

芳川桔梗がのんびりと現れた。

「あら、やっぱり一方通行達だったのね」

どこまでもマイペースな芳川は、チラリと2体のシャドウを一瞥した。

「そっちの王様みたいなの、『エンペラー』って言うんだけど、氷に弱いみたいね。
 あっちの女王みたいのは、『エンプレス』。こっちは殴る蹴るとかの、普通の物理的な攻撃が効くわね」

さも当然のように2体のペルソナの弱点を言い放った芳川に、一方通行達の動揺は隠せなかった。

「どォいう事だ?」

一方通行は怪訝そうな表情で、芳川に尋ねた。

「なんの事は無いわ。まあ、論より証拠って奴ね……カシキヤヒメ!」

説明するのも面倒だったのか、芳川はカシキヤヒメを呼び出した。
そのペルソナを見て一同は眼を見開き驚愕する。

「何か私のドッペルゲンガーが出て……あ、そんなことより、早く攻撃して欲しいんだけど」

芳川の言葉通り、ゆったりと会話する余裕など有るはずもなく。
エンペラーとエンプレスが、芳川に向かって走ってきていた。

「え?何でこっち来るの?」

芳川は、実を言うと既に限界だった。
初めてのペルソナに初めての力の行使。それだけでなくエレベーターを使ったレールガンは、威力・質共に高レベルなもので、非常に大きな力を使わされた。
故にこれ以上の『作成』は実質不可能。『観測』もあまり多用は出来ないだろう。
芳川の顔からは、フルマラソンを終えたランナーの様に大量の汗が噴き出ていた。


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