807: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/19(火) 18:14:51.07 ID:RlPjrsIWo
・・・
「さて、ミサカもそろそろ帰りましょうか」
しばらくの間、眠り続ける打ち止めを横目に、何か9982号に関する資料は無いものかと研究所捜索をしていたのだが、特に何も無かった。
9982号と一方通行は、何か隠している。その疑いは今回の件で、更に深まった。
こういった場合、余計な事を調べてしまって死亡フラグを立てるとか、ミステリー小説によく見られるが、10032号はそんな事気にしなかった。
今までは自由意志など有ってなかったようなものだったが、今は違う。
自分で考え、行動をする事ができるのだ。それによって死亡フラグを立てようとも、後悔は無い。
そのように考え、色々と調べては見た物の、特に進展は無かった。
故に、もう帰ってご飯食べて寝よ。そんな事をぼんやりと思っていたのだが。
「ッ!?」
人の気配を感じる。数は1人。敵か味方か。はたまたいずれでも無いか。
一先ず10032号は、見つからないように身を隠す。
このようなスニーキングスキルも脳内にインプットされているのでかくれんぼやケイドロ等はお手のものである。
(帰ろうとした矢先にこれですか……面倒ですね……)
いざとなれば他の妹達を呼べばいいのだが、かなり個人的な事情なので、余り巻き込みたくは無い。
そう考えた10032号は息を潜め、侵入者を待つ。
(あれは……)
9982号のMNWで見た記憶がある。確か名前は半蔵とかいう、すごく忍者です……って感じの……。
その半蔵は、培養液に浸る打ち止めを見て驚きを露わにしていた。
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