846: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/24(日) 18:06:39.17 ID:La72vZnuo
・・・
その時、打ち止めの脳内稼働率は、平時の数値に戻った。
「あれ?」
常に90%を超えていたその数値は、徐々に低くなり、40〜50%で落ち着いたのだった。
「どういうことだろ……」
芳川の疑問は解決されないまま、打ち止めの調整が完了した事を示す音が鳴り響いた。
・・・
「ぐうあああああああああああ!!!」
クロノスの放ったジオダインは、クマの影の力の塊を打ち抜き、そのままクマの影へのとどめとなる。
クマの影は、ボロボロと崩れ落ち、その巨体は徐々に小さくなって行った。
「さあてと」
上条の影は立ち上がり、肩を回す。
まだ終わりでは無かった。
クロノスを止めなければならない。
「お、あ、、あああああああああああ!!!」
クマの影を倒す、という明確な目標を失われたクロノスは、雄叫びをあげる。
まだ足りない。戦いが足りない。と言わんばかりに、上条の影へと迫って行く。
「まあ、なんだ。その幻想をぶちころす!ってか?」
何の変哲もない右ストレート。しかし威力は強烈。
それをクロノスではなく、上条本人が受け取り、ゴロゴロと5m程吹き飛んだ所で、
上条は糸の切れた操り人形のように倒れ伏し、クロノスは消え去っていた。
「……!」
声も無く吹き飛ぶ上条を前に、一方通行達は外道を見るような眼で上条の影を見た。
「え?イヤイヤ何?俺が悪いの?」
「いやァあれはちょっと……」
「やりすぎじゃないのかしら」
「流石のミサカもこれは引いた」
意識を刈り取るのが一番分かりやすいんだって!
と、必死で説明をするが、3人の冷たい視線に上条の影はいたたまれなくなる。
「まあなんだ、あれだよ、貸しは無しって事で!HAHAHA、じゃあ僕はこれで!!」
言うだけ言って、影はどこかへと消えて行ったのだった。
「……あいつはマジでなンなンだ」
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