883: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/25(月) 17:40:04.73 ID:s9+RLLLco
「あら?何やらイライラしているように見えるのでございますが、大丈夫でございますか?」
「あァ、おかげさまでなァ……」
駄目だ、このシスターは天然記念物級の天然ボケだ。
いちいち言う事為す事に口をはさんでいてはいずれ円形脱毛症にでも陥ってしまうだろう。
頭をガリガリと強く掻く一方通行を見たシスターは、懐から何かを取り出した。
「それではこちらの飴玉など、如何ですか?」
「いらねェ」
「はい、どうぞ」
「いや、いらねェって」
そう。このシスターは人の話を聞かないのだ。
何だかんだで飴玉を渡された一方通行は、渋々その飴を口にする。
「苦ッ!!?ンだこりゃ苦すぎンぞォ!?」
「渋柿キャンディだそうでございますよ?」
「誰だそンなもン開発した野郎は!?学園都市に招聘されてもおかしくねェぞォ?!」
斬新過ぎる商品の試供品が蔓延る学園都市。
その外に来てまでこんな斬新な物を口にする事になるとは思っていなかった。
「詳しい事は良くわからないのでございますが、喉が乾きにくくなるみたいでございますよ」
「そォだな、飴舐めりゃ唾液が出て喉乾きにくくならァな。
俺には関係ねェ話だが、この炎天下で体内の水分が消費されてる状態ならあまり意味はねェけど」
「成程、すなわちあなたは喉がお渇きになられている、と言う事でございましょうか」
「なンでそォいう話になるンだよ」
「俺には関係ねェ話」の部分を突っ込まれなかった事は良かったのだが、
やはりこのシスター、掴み所がなく扱いづらい。
ホントなンなンだ?と思っていた所、シスターは今度は袖の中から魔法瓶を取り出した。
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