過去ログ - とある仮面の一方通行
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902: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/26(火) 07:23:04.49 ID:RC+OOi9Lo
捜索し辛いところ。
日本におけるイギリス側の許可が無ければ捜索出来ない場所なら「イギリス大使館」が挙げられる所だが、捜索し辛いところとなると……

「……ああ、成程。すまない、僕も焦っていたらしくそこまで気が回って居なかった。
 少し昔の僕に言って聞かせたいところだ」

学園都市。

インデックスを学園都市内で保護していることから分かる通り、
イギリス清教と学園都市では一応の取り決めと言うか、細かい糸でつながっている。

対して、ローマ正教側にはそう言ったものがない。

「つまり、学園都市と何のつながりも無いローマ正教が学園都市に連絡を入れるよりも、
 一応のつながりがある僕達イギリス清教が行った方が波風立ちづらい、と言う事か」

アニェーゼはステイルの言葉に同意した。
結局学園都市に赴くと言うのならば、上条当麻を呼び出す必要も、インデックスをさらってくる必要も無かった。
もっとよく考えればよかったと苦々しげな表情を浮かべるステイルに、少し申し訳なさそうにアニェーゼは口を開く。

「こちらも前もって教えられていれば良かったのですが、何分オルソラ=アクィナスが学園都市に行ったかもしれない、という情報は新しすぎましてね……」

「……その情報が本物だとしたら、厄介だね」

「まあ、あくまで可能性の話なんで。うちのオルソラ嬢にその辺の判断が下せる心の余裕がある事を祈りましょう。
 で、連絡……つか、確認の為の時間はどのくらいかかります?」

「そうだね……電話一本で直接学園都市に連絡する訳にもいかないか……
 一端、聖ジョージ大聖堂に連絡を入れて……それを経由して学園都市につないでもらわなければならないから……
 緊急とは言え遅くて10分はかかるかもしれないね」

「少なくとも確認だけでもしてえんで、もちっと早めにしていただけるとありがてーのでs……」

不意に、アニェーゼの言葉が止まった。
それを見たステイルは首をかしげ、アニェーゼの視線を追う。
するとそこにはロビーの出入口があり、そこから駐車場の跡地が見える。
その駐車場跡地なのだが、人通りも無く誰かが居るとは思えないのだが、誰かが居た。

遅れて、インデックスも駐車場跡地を向く。

そこには、

「とうま?」

上条当麻がやってきていた。


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