925: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/26(火) 22:17:03.14 ID:RC+OOi9Lo
・・・
「ハァ……ここまで逃げりゃあ……大丈夫か……?」
人払いの結界を抜け、適当に拾ったタクシーにオルソラを押し込み、自身もそれに乗り込んだ。
「ッ……」
オルソラ=アクィナスは、肩を震わせている。
やはり今になって恐怖が遅れてきたのだろうか。
一方通行は何と声をかけようか思案していたのだが。
「ふふ……何でございましょうか、あのお芝居は?」
「……あン?」
「……面白過ぎでございます。あの場で笑いをこらえるのにどれほど苦労したか……」
「……」
肩を震わせていたのは、一方通行の変貌っぷりを目の当たりにしたからだ。
オルソラは、天然ボケであるが、かといって馬鹿と言う訳でも無い。
そのため、あの演技が悪ふざけではなく、自身の正体を眩ます為の隠れ蓑だと言う事は理解出来る。
だが。
―――面白いものは、面白いのだ。
「……学園都市まで。あァー、あっちに見える方じゃなくて、桐条グループの方だァ」
返す言葉も無い一方通行は、タクシーの運転手に行き先を指定したのだった。
1002Res/1021.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。